おくにさん
第3話

妖怪化が進みますね。
行き着くところは・・・・
考えただけで恐ろしい。


心だけの恋人

 

前にも書いたが、おくにさんの心の恋人アイさん。

やっぱりうちのお客さんなのだが、どこにでもいる普通のおじさんだ。(ママ談)

ある日、カウンターの隅で、二人はひそひそ話をしていた。

「ホントにいいのか?」

「うん。いいわよ。」

「ホントか?ホテルに行くんだぞ。」

「うん。いいわよ。」

「そうか、じゃ、今から行ってもいいのか?」

「いいわよ」

この会話を偶然聞いてしまったママは、

おくにさんとアイさんがホテルに?!とびっくりしてしまった。

それから2時間後。

なぜかアイさんが戻ってきた。

ビールを飲みながら言うことにゃ、

「なぁ、ママ、実はサー」

「さっき、おくにさんとホテルに行ったんだよ。」

ママはさっき聞いてしまった二人の会話を思い出しおかしくてたまらない。

「あら、そうなの?」

「俺、まいったよ。」

「どうしたのよ?楽しかったんじゃないの?」

「そのはずだったけど、裸になったおくにさんを見たらすごいのなんのって。

 ありゃ、肉のかたまりだぜ。

 俺、すっかりやる気なくしちゃってサ・・・・。」

「そうだったの。ま、おくにさんは私と同じ歳だし、

 若い子みたいにキレイな体っていう訳にはいかないだろうね。」

「だから、なにもしないで帰って来ちゃったよ」

この話聞いたとき、ちょっと想像しちゃった私。

女は灰になるまでなんとやら・・ってよくいうけど、

本当だったのね。

お口がいやらしいですね K

こうなると次はなんだね、やっぱりあれか。