ばか殿

第4話

これは封印されていた話です
私は吹っ切れたよ!
皆さんの楽しみのために今、封印をときます。
(主に自分のため)


告訴状
「無理矢理なんです。私のことを人形とでも思っているんでしょうか」

 

バカとのは花王石鹸のダンナさん

(山下達郎みたいな顔、覚えてる?ここでは満月さんとしておこう)

と同じ会社で働いている。

そのダンナの隣に「オケラさん」という人が住んでいたのだ。

オケラさんがその家を引っ越すときに満月とバカとのは手伝いに行ったそうだ。

この話はだいぶ前の話なのだが・・・

 

オケラさんは独身で一人暮らし。

荷物の中には本がたくさんあったそうだ。

独身男性の愛読書といえば、皆さんご存じの通りです。

「ビニ本・エロ本」の類は必須アイテムだよね。

バカとの「押入の中にずいぶん本がたくさんありますでんがな。

      ・・・・?奥の方に何かありますでんがな。出してみよう。

      ん?こ、これは?

出てきたものはなんと!

塩化ビニール製ダッチワイフだった。

満月 「いいよなぁ。これ」

オケラ「よかったらあげるよ。もう使わないから」

満月 「まじ?もらっていいの?サンキュー」

しかし、他人がポコちゃんを入れてたものを、

また自分で使おうという気持ちが私にはわからないねぇ。

(不倫と同じか?)

この当時、満月はまだ独身でまさに花王石鹸に夢中になっていた頃だ。

 

さらに何年か過ぎ満月が花王石鹸と結婚することになったとき、

「結婚するのに、こんなの持っていくわけにはいかないよ。

 もらってくれ」

と、半強制的におしつけられたダッチワイフ。

なんせビニール製だからあちこち空気漏れがあったようで・・・

(ずいぶん乱暴されたのね。歪んでいる性生活ね!)

ガムテープで補強してあったそうだが、

一番多く貼ってあったのは

・・・・・・口元だったそうだ。

(うーん、くっ、くっ、口が良いのね・・・)

「口の回りがボロボロでんがな」

と言ったとき満月は聞こえないふりをしたそうな。

 

第七の予言

 

その後、

女房の口ならローション不要ですがな」

バカとのがこうつぶやいたかどうかは定かではない。