キツネ目の男
めがねのくそじじい

第1話

この人のこと書くとちょっと愚痴っぽくなっちゃうけど。
ほら、このHP自体私のカタルシスの為だから。(笑)
おつきあい下さい。


きれた!

 

めがねじじいは、みんなに嫌われている。

嫌なことしか言わないから。

他の店にも嫌われているらしい。

「もう、来ないでよ!」なーんて、言われることも珍しくないみたい。

もちろん、私も、ママも、嫌いですが、

そこはお仕事、我慢している。

その日のママは調子が良くなかった。

体調も悪いし、ちょっと落ち込んでいた。

めがねじじいが来たとき、ママは、

「顔を見てると、何か喧嘩になりそうだから、夏子ちゃん、

 悪いけど裏にいるね。」と厨房に引っ込んでしまった。

でも、来てくれたお客さんに一度も顔を見せないと言うわけにも行かず、

ちょっと挨拶に出てきたとたん、

「あー、ママ、いたの?

「せっかく夏子ちゃんと二人で話してるのに、

 ばばあ引っ込んでろよ。」

「ママが出てきたから気分が悪い帰ろうかな。」

と、言いたい放題。

そりゃ、ちょっと失礼すぎるよねー。

その時、ママの目が、さーっと変わって

「ぶちっ。」と何かが切れる音が聞こえたような気がした。

「@@さんって、どうしてそんな事言うの?」

「私がいて、そんなに気分が悪いなら、来てくれなくても結構ですけど?

「オレは、店を儲けさせてあげようと思って来てるんだよ。」

「儲けさせてくれなくて結構。」

「悪いけど、もう来ないでくれて良いから。」

(その言葉が出てくるなんて、ママ、ぶちきれてる。)

そして、めがねじじいは、

「ああ、もう、二度と来るかよ、こんな店。最低な店だな!」

と、捨てぜりふを残し、出ていったのでした。

「夏子ちゃん、またやっちゃった。

 あたし、こんな事言うからお客さんなくしちゃうんだよね。

 でも、どーしても、我慢できなかったのよ。」

「きっと、もう来ないですよ。あんな啖呵切っていったんだから。」

「あのじじいが来ると、必ず嫌な気分にさせられたからね。」

ところが、だ。

来たんだよー。10日もたたないうちに。