健太郎

第9話

泣きながらーちぎーった写真をー♪

つまんない最終回でごめんちゃい。


想い出のあの日

 

「おれさ、自分でもこう言うことに関してはすっげーオクテだと思うんだ」

「うんうん」

「でも、これには理由があるんだよ。」

「どんな?」

「酔っぱらってるから言うんだけど、前の彼女と付き合ってる時にさ、

 何もしないからって約束で、ホテルに行ったんだ」

「うんうん」

(Hは一回だけじゃなかったっけ?それとも酔っぱらい特有の作り話か?)

「でも、どーしても我慢できなくて、おそってむりやりにやっちゃったんだ。

 そのとき、彼女が泣いたんだよ。

 すっげー悪いことしたなって、ずーっと気にしてたんだけど

 そのうちに別れちゃったからオレ、ちゃんと謝ってないんだよ」

「なに?それだけ?

「だって、泣いたんだぜ。あの泣き顔が今でも忘れられなくてよー」

「あのね、本当にイヤだったら、ホテルにはついてこないよ

 だから、私に言わせれば、泣くほどイヤならついていくなっつーの。

 子供じゃあるまいし。

 彼女はきっと、そんなこと忘れてるよ」

「そうかもな。

 でも、あの時泣かれたのがすっげーショックでね。

 未だに”いざ”っていう時一歩引いちゃうんだ」

「そっかあ。

 でも、済んだことだし、その彼女だって今は他人なんだから忘れなよ。

 いつまでも引きずってたら、幸せになれないよ」

「友達にも、同じ事言われんのよ。

 あれから7年もたってるけど、だめだなー。

 忘れられなくて」

「前の彼女のことを好きだって気持ちが少し残ってるから、

 (こいつは初耳だ)だから、今回の結婚もなかなか話が進まないのかもな」

 

一生悩んでれば?バカ!

 

 何か他人に言えない「心のツボ」をつついてしまった様です。