花王石鹸・真弓
第4話

何が異常か正常か・・・。
この仕事をしてから、私は判断が付かなくなってしまいました。
だって
変な人ばっかりなんだもの!


坊さんじゃあないんだから
「興味が無くなった」って言うのはねぇ(笑)

 

「もしもし、なつこさん?」

突然花王石鹸から電話が来た。

(・・・一緒に仕事していた時に電話番号を教えたんだっけ・・・

 失敗したなぁ〜!うっとうしいぜ!

「今度の土曜日、家族で店へ飲みに行くからさぁ、

 なにかおいしいものを作って欲しいんだー」

(な、何故私に言う?)

「ママのところに電話したら、留守だったからー」

(だったら、夜になってから店に電話すりゃいいじゃん!)

 

しばらくおしゃべりしていたが、急にこんな事を言い出した。

「あのさー、なつこさん?

 夫婦ってコミュニケーションが必要だよね・・・」

「そ、そりゃー必要でしょうねぇ

この声のトーンは「身の上話」

あんたの夫婦生活になんて興味ないわよ!

いったいなにを話したいの?

「ちょっと聞いてくれる?

 月光(花王石鹸の長女。現在8ヶ月)が生まれてからさ・・・・

 してないんだよね」

「??」

「・・・・エッチを・・・・」

「えっ!?」

「うちのダンナ、もうだからー・・・そのせいかな?」

満月さんはもうすぐ50才。

でもまだまだイケるよねぇ?

「その気にならないんだって言うのよ」

(浮気してるんじゃないの?)

あれ興味がなくなっちゃったんだって!」

私は、喉まで出かかった言葉を飲み込むのに苦労したよ。

「そりゃねぇ、

 やっぱりビニール製じゃないと

 燃えないんでしょう!」


↑ 手もぷるぷるしてますね。

 

う〜ん、話は意外な方向に行きつつあるな〜。

長くなりそうだから続きは次回のお楽しみね。