助ベエさん
(Eさんとしておこう)

第2話

デンノー1号はすごくいじわるです。
「どうしてそんなに人がいやがることをしたがるの?」
と、聞いたことがある。
「オレはさ、
『他人の嫌がることを進んでできる人に成りなさい』
 って親に言われて育ったからなぁ」と言っていた。
そりゃ、
人がしたがらない事を進んでってことでしょ!
日本語って難しい。
Kさんのご両親!
息子さんは人の嫌がることを進んでできる人間になりました。


おさわりバー(死語)じゃないのよ!

 

昔は踊れるスペースがあったため、Eさんは必ず踊りたがった。

8年前は今よりずっとお客さんが多かったので、女の子の数も多かったのだ。

(当時から私はカウンターのそとに出ることがなかったので踊ることは無かったけどね)

今は、内装をがらりと変えてしまったから踊る場所が無い。

お客さんに「踊ろうよ」と言われれば、こちらとしては大変断りにくい。

(げげーっ!と思っても、にこにこ笑って嬉しそうにしないといけない)

今日は誰がEさんと踊るのか?

みんな、「自分だけは指名して欲しくない」

という気持ちでいたに違いない。

私には関係なかったけどね。

Eさんが踊りを終わって、カウンターに戻ったときに言った言葉が忘れられなくて・・・・。

「次は、あの子と踊ろうかな。

 たくさん踊って、いろんな感触を楽しまなくっちゃ

男性の感覚としてはそうなのかもしれないけど、

「感触」って言い方はないでしょ。

あんた!

XXXに入る文字を当てましょう!

こんな時は私も

「なんて嫌な仕事なんだろう」って思うのですよ。