ブーさん

第13話

どーせ バカだもの♪
南京チャボだもの♪
すり鉢かぶるような バカだもの♪

マスターに怒られると、ママはこれを歌いながら踊ります(笑)。
マスターは「怒る気もなくす」そうです。


痴人の愛

 

「夏子ちゃんって、本当に美人だよね〜」

(こいつの言い方って下心みえみえなんだよ)

「美人にもいろいろあるけどさ、なっちゃんは

 かわいいタイプっていうか〜、色っぽいタイプっていうか・・・

 いや、違う。ちがうなー!

何が違うの?

まぁ、下心があっても、お世辞でも美人と言われて悪い気はしないけど。

「・・・・・・・わかった!白痴美だ!

「へ?」

なんだ?けんか売ろうってーのか?

それとも、いんねんつけてるのか?

「やっだー!ぶーさんったら、私は白痴じゃありませんよ!」(怒)

「え?夏子ちゃん、もしかして白痴美の意味知らないの?

(知らないのはあんたじゃないの?)

「これって、女性にとっては最高の誉め言葉じゃないの。

 だってさ、〈美〉っていう言葉が含まれてるんだよ!」

(そんな単純なモノじゃないと思うけど・・・

 ぶーさん!本当に大学受かったの?

「おれ、大学で勉強したんだったか高校だったか忘れたけど、

 とにかく白痴美っていうのは誉め言葉なんだよ」

「あ、ありがとうございます・・・」

(な、なぜ私がお礼を・・・)

「よかったじゃん、ひとつ言葉を覚えたね

・・・・・あんたが間違ってるんだよ。

もっと、本を読んで勉強しな!