ブーさん

第10話

 

すでに終わった話だと思ってたのに・・・
みんなもびっくりした?


でたな!雷様

 

「よぉ〜、夏子ちゃん、まだいたの

(どこのどいつだい!この夏子様にそんな口のききかたをする奴は!)

「元気だった?」

うわ〜!久しぶりに、ぶ、ぶーさんが来たぁ!

「久しぶりですねー。お元気でしたか?」

彼の「高木ブー」化は急速に進んだと言えよう。

「あれ?少しふとったんじゃないですか?」

「う、うん。そうなんだよ。

 あっ!ママ、お久しぶり」

「あらホント、久しぶりねぇ」

「ママ、おれさー、来年の5月に結婚することに決まったんだよ」

私はつい叫んでしまった。

「えーっ!ホントですか?それ?」

(久しぶりに倒れそうになったよ)

「あらそぉーう。おめでとう。ぶーさん」

私はかなり冷静さを失っていたようだ。

「ところで、だ、だ、だ、誰とけ、結婚するんですか?」

「ほら、前に話したじゃん。

 中国の女の子とだよ」

「はぁ、そうなんですかぁ〜」

(あの三十処女!いかん、益々目眩がしてきた)

こんな男でもやっぱり初めての人だからねぇ。

女の性ってやつですかねぇ。

「我、処女捧、豚的男。

 有、悲心。

 国破山河有。

 処女膜破歓有」

彼女が結婚を決意したとき、

こんな言葉が心に渦巻いたかどうか・・・(笑)

「おめでとうございます」

「でもさ、中国人と結婚するのってすごく大変なんだぜ。

 こんなに大変だとは思わなかったよ」

特に書類が大変なんだそうだ。

「ほら、日本国籍が欲しいために偽装結婚するやつがいるじゃん。

 だからこの結婚が偽装じゃないことを証明するのに、

 この書類を出せ、あれを出せってぐあいにさぁ・・・」

「なるほどね・・そうでしょうね。

 でも、ぶーさんが国際結婚するとは思わなかったなー。

 びっくりしましたよ」

「うん、友達にも言われたよ。

 俺が、手紙まで書いて一生懸命口説いたのにさ、

 夏子ちゃん、つきあってくれなかったんだもん」

 

・・・そっちに話をもっていくのかい?

続きは次回のお楽しみよ。